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赤ずきんの憂鬱:無断紙媒体化に関しまして

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    この度は、拙著BL『赤ずきんの憂鬱』無断紙媒体化の件でお騒がせしてしまい、誠に申し訳ございません。
    作者のふじい葛西と申します。

     

     

    Twitterにて同作品の購買遠慮の喚起を行ったところ予想以上に多くの方に拡散頂け大変助かりました。
    ご助力下さった皆様、誠に有難うございます。

     

     

    まず簡潔に騒動の顛末をお話致しますと、
    先に申しましたように、多くの方による購買遠慮の拡散および、
    担当編集者による迅速な対応により、うまく収束に向かえる形になりました。

     

    Twitterにて取り急ぎご報告をば…とも考えたのですが、
    今のままでは何が悪くてどういう経緯でこのような事態になったのか不明瞭であり、
    混乱と問題だけがひとり歩きし続けてしまうのでは、という懸念が生まれまして…。
    又、このような事が起こらないよう少しでも今後の抑止力になれたらと、
    ブログにて恐縮ではございますが、事のあらましを明記させて頂こうと思い立った次第です。

    拙い文章に加え少々長くなってしまいますが、最後までお付き合い頂けましたら幸いでございます。

     

     

    ■発覚■


    H29 8/28 9月17日発売予定の拙作(別BL作品)のAmazonページを覗きに行った事で発覚しました。

     

    今現在、拙作で紙の単行本となっているものは、
    成年向けコミックス『背徳の廃島〜父娘相姦の儀式〜』、BLコミックス『とまとまと』(上記の9月発売予定のもの)の2冊のみで、他作品は単話版か電子単行本のみの取り扱いとなっています。

     

    しかし同日、そろそろ書影がでているだろうか と ちらっとAmazonを覗いた際に、
    普段であれば『Kindle版』表記だった『赤ずきんの憂鬱』に、
    『オンデマンド(ペーパーバック)』『本日中にお届け』といった明らかに電子扱いではない表記が増えておりました。

    発売日表記は【8/26】。発覚の二日前です。
    意味がわかりません。

    だって単行本化に関する契約書も交わしてなければ、紙媒体化の話自体、レーベルや担当さんから聞いた覚えもなかったので。
    そもそもが、『赤ずきんの憂鬱』はフルカラー全3話(配信会社によっては全6話)で、最終話の配信も2014年4月と3年も前の作品なんです。

     

    その後、私のスケジュールの都合などもあり、
    同レーベルとは今現在に至ってもお仕事でご一緒してはおらず、
    そうなると、双方どちらからでも配信停止の許諾申請をしない限り、作品は『電子書籍として』世に出続けるはずでした。

    そんな中で数年越しのまさかの紙媒体化。
    なにより『無断』。
    商品コードもないし、単行本ではなく『ペーパーバック』(コンビニで売っている、カバーの代わりに表紙が厚紙のコミック)。
    そして値段もバカ高い。(54Pで780円)

     

    『なんぞこれ?』と。

     

    突然の事で混乱してはおりましたが、
    作品ページを見て買おうと思って下さった方がいたとして、そんな方に無断販売された商品をお届けするなんて事はできません。
    同日中に担当さんに数年振りにメールを出しました。せめて2〜3日以内に説明が欲しい、と。

    しかし、数年経過しその間やりとりもしていなかった事に加え、
    担当さんがレーベルから離れて連絡が付かない可能性もあったため、
    返事待ちの間、購買抑止のためTwitterにて今回の事案喚起のツイートを流した次第です。
    正直この時点で、私はレーベルが勝手に販売を敢行したものだと思っておりました。

     

    ※↑しかしながら、Twitterにて先立ってご報告させて頂きましたように、
    私の文章力の低さによりAmazon様に非があるかのような、
    多くの方に誤解を招くような書き方になってしまっておりました事、Amazon様およびツイートをご覧下さった皆様に心よりお詫び申し上げます。

     

     

    そしてメールをお送りしてからそんなに経たず、担当氏より電話を頂きました。
    この数年の間に別社に務められており、今回のことは「初耳」であり、
    きちんと電子事業の引き継ぎ(配信作品も含む)もされていたとのことで、どうしてこのような事になったのかわからない、と。
    しかし、幸い、担当さんの新たな職場と元のレーベルに繋がりがあった為、先方に話を伺って頂けることになりました。

     

     

    ■原因・対応■


    翌日、担当氏から、今回の事案に関し詳細メールが届きました。

    簡潔に申し上げますと、『レーベル側の、オンデマンド化する対象作品リストのチェックミス』が原因であるとの事でした。

    レーベル(オンデマンド化する作品を選定・許諾)→取次会社(許諾された作品をオンデマンド用にデータ化)→Amazon(販売)といった流れで本来進むはずが、
    この最初の時点でのミスに気付かなかったことで、結果、作家に許諾を得ないまま販売にまで至ってしまったとの事です。

     

    今回のことに気付かないままだった場合、売上はそのまま先方に入っていたわけなので(丸々入る予定だったのかは定かではありませんが)、それを考えると少々もやっとしてはしまうのですが^^;;

     

    それでも、『決して故意に悪意をもって行ったわけでなかった』
    『作者の大切な作品および、著作物を扱う会社として、このような事になり申し訳なかった』と謝罪と説明を頂き、『赤ずきんの憂鬱(ペーパーバック)』の販売停止をAmazonへ早急に依頼して頂くことが叶いました。

     

    尚、該当商品は今現在『一時的に在庫切れ』となっておりますが、
    これは表記がそうなっているだけでして、実際には今後、在庫復活することも流通することもありません。
    完全ストップとなります。

    現状、商品ページは残ってしまっているのですが、
    『これを消さない限りは解決とは言わないのでは』と、担当氏が取次を通してAmazonへ削除依頼を出して下さいました。
    (消去がどれくらいの期間で成されるのかは返答と対応待ちです。)

     

    担当氏は、会社同士で繋がりがあるとは言え、
    既に退社されご自身の業務があるにも関わらず『自身の引継ぎがきちんと出来ていなかった事も一因である』と28日の時点から今現在も迅速かつ丁寧にご対応くださっておりまして…。
    正直、無断紙媒体化や無断販売はとんでもない事というか、あってはならない事なので、『あっいいっスよ全然!』なんて言えませんが、
    私だって大なり小なりミスをした事・する事はありますし、
    執筆当時よくして頂いたという事もあり、レーベルと担当氏からの誠意とお言葉を受け止め、今回和解に至る事となりました。

     

    ※また今回、同レーベルの他作家様の作品でもペーパーバックが販売されておりますが、
    こちらは現在、レーベル側が各作家様に許諾の可否を行っているそうです。
    ペーパーバック化自体は作家様によって様々なお考えがございますので、
    今回の騒動に関する、各作家様へのお問い合わせや質問等は、何卒お控え頂けますようお願い申し上げます。

     


    ■購入者様に対して■


    ただ今回、販売自体は早めに気付けたものの、その時点で発売から数日経っていましたし、
    現在調査をして頂いている最中なので、実際に購入してくださった方がいるかはわかりません。

    利益が発生していた場合は、全て私の方に印税として支払いをして下さる、との旨をお話頂きました。
    しかし、それは結局『著者に無断で製作された、本来流通してはいけないもの』から生まれたものです。
    もしご購買下さった方がいたとして、その方が今回の事案を知った場合も知らない場合でも、そんなものに大切なお金を使わせてしまった事には変わりありません。

     

    売上の確定数が出るのは時間がかかるものの、
    暫定であれば早い段階でわかるかも、という連絡を頂きましたので、売上がなければそれで良し。
    利益が発生しているようであれば、私ではなく購入者さんに全額返金・および商品の回収という形を取ってもらえないか相談中でございます。

     

    尚、更なる混乱を避けるため、
    こちらは今後、事後報告という形になるかとは思いますが、最終的な対応のみをTwitter及びブログにてお伝えする事になるかと思います。
    何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

     


    ■電子配信版に関しまして■

     

    電子版『赤ずきんの憂鬱』に関しまして、数日内〜数ヶ月以内に、各電子書店様からの配信をストップし、レーベルから作品を引き上げることに致しました。

     

    電子版をご購入頂きました読者の皆様には、突然の報告となってしまいました事、誠に申し訳ございません。

     

     

    此度の無断紙媒体化に関しましては、
    私としましては、完全完璧に終着!とは至ってはおりませんが、ある程度和解・解決に進む事ができていると認識しております。
    しかしながら、今回の事で数年振りにやりとりをさせて頂いてはいるものの、
    一緒に『赤ずきんの憂鬱』を作ってきた担当氏はレーベル元を離れており、レーベル自体にこのまま作品を預け続ける事に少なからず不安を感じてしまった事も事実です。

     

    初のファンタジーBLで、執筆当時はとても楽しく描いており、
    電子配信が始まってからは、同様にファンタジーがお好きだったり作品を読んで気に入って下さった読者様もいらっしゃいました。
    作品をレーベルに預けたままでいる限り、そのような読者様と作品とが出会える機会は失われる事はありません。
    電子書籍はデータですが、一度消したとしても有効期限内に再DLすればまた読み返す事ができます。

    しかし配信を止めてしまうと、作品と新規読者様との出会いは完全に絶たれ、
    既にご購入いただいている場合でも、半年〜1、2年ほどでデータが削除されてしまいます。

     

    作品の引き上げに関しては、
    以前より同業者様が行われているのを見掛ける事がありまして、
    正直なところ『色んな事情などがあるんだろうけど、作品を好きだった人もいるだろうに』などと思っておりました。
    しかし、今回の騒動を受け、自身の感情と読者さんへの感情とでかなりの葛藤が生まれ、当時↑浅慮だった自分をぶん殴りたかったです。
    簡単に決められるわけなかったんですよね、こういうの。

    悩んだ期間自体は短いものではありますが、
    やはり『大切な作品をまたおざなりにされるかもしれないし、されたくない』という思いが強く、『赤ずきんの憂鬱』の配信停止を申告した次第です。
    感情論で決めてしまいました事、作品を好きでいて下さった読者様には重ねてお詫び申し上げます。

     

     

    しかし、『まったく同じ内容のままは読者に混乱を招くし流石に厳しいが、改題した上で、フルカラーではなくモノクロで…など手を加え直したものであれば、別の版元からの配信・出版してもOK』とレーベルより許諾を頂けました。

     

    現在、BLとTLにくわえ別名義でも連載中のため、すぐにとは参りませんが、
    どこかで『赤ずきんの憂鬱』を(改題はするものとして)、
    再び執筆させて頂ける機会が巡ってきましたら、また読者様に愛して楽しんで頂けるような作品をお届けできたらなと思っております。

     

     

    それでは最後になりますが、
    この度は拙作『赤ずきんの憂鬱・無断紙媒体化・販売』の件に関し、お騒がせ致しまして誠に申し訳ございませんでした。


    厚かましい事と存じますが、
    今後どこかでお見掛けの際は、何とぞ応援頂けますと幸いです。

     

     


    2017/8/31 ふじい葛西

     

     

     

    JUGEMテーマ:BL漫画